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vol.2 モンドムージカレポート

会場入り口です。切符売り場もここにあるので特に初日は大変混雑します。

松下です。

「Cremonabooks」という、クレモナで唯一
弦楽器専門の書籍を扱う本屋さん

クレモナでは毎年秋に「モンドムージカ」と呼ばれる展示会が行われます。あるいは展示即売会といった感じでしょうか。

「世界音楽」という意味のこのフェアには毎年世界各国から演奏家、製作者、商人たちが集まります。2001年まではクレモナ中心部で開催されていたのですが、手狭になったということで2002年よりクレモナ郊外にある会場で開催されています。中心部からは少々遠くなってしまったので会場までは無料のシャトルバスが出ています。
ブースを借りている人達はもちろんすべてが商業目的で借りているので楽器だけではなく材料、道具、パーツ、書籍、などなど音楽関係のいろんなお店が集結しています。

ジェノヴァの「アルベルト・ジョルダーノ」のブース

 

 

 

 

 

 

 

クレモナに工房を持つフランス人製作者 「エリック・ブロット」。
商売もうまく、彼のブースにはストラドをはじめ
たくさんの名器がずらりと並んでいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

駒専門の会社「デスピゥ」。
かつてほとんどの製作者が使用していた「オーベルト」が衰退してから、すっかりおなじみになりました。
クレモナのケースメーカー「マウリーツィオ・リボーニ」。多くのケースメーカーが中国で量産を始める中で、完全手作りを貫くリボーニ。
クレモナの製作者「フランチェスコ・トト」
派手に飾るブースが多い中、
小さくシンプルにとてもセンスが良かったです


クレモナでは3年に1度「トリエンナーレ」という製作者コンクールが開かれます。このときには例年より明らかに多くの人がクレモナを訪れます。去年がその年でした。
モンドムージカ自体は毎年同じような感じで開催されているのでマンネリ化を防ぐために、クレモナでは毎年それとは別に何かしらの目玉商品を考え出します。特にトリエンナーレがない年は人をひきつける何かが必要になるのでしょうね。

今年の目玉商品は「チェロ」でした。一言でチェロといってもいろいろあって、なんと今年はクレモナにストラディヴァリのチェロが9台も集まりました。それも「メディチ」「デュポール」「ゴアブース」といった名器ばかり。それこそ鳥肌が立つような瞬間です。

「ヴィンチェンツィ マッシミーノ」
世界でも製作者の数が特に多いクレモナの
製作者たちが工具を買うのによく利用するお店。

クレモナでは数少ない弓作りの「ズラビエーロ」。
今年はフランスの有名な弓作り「ラファン」と共同でブースを出していました。
「ステファノ・トラブッキ」「ダニエーレ・スコラーリ」
「マウリーツィオ・タディオーリ」「マッスィモ・ネグローニ」
「アンジェロ・スペルザーガ」「ロベルト・コッリーニ」のブース
かずかすのコンクールで入賞経験のある「シルヴィオ・レヴァッジ」
試奏しているのは有名な「マリオ・ブルネッロ」

そして、モンドムージカでは今イタリアでいちばん有名なチェリスト「マリオ・ブルネッロ」のコンサートがあり、ポンキエッリというコンサートホールではロストロポヴィッチのコンサートがありました。ブルネッロは展示会場でもあちこちのブースに顔を出しいろんなチェロを試奏していました。

と、こんな感じで今年はチェロ好きにはたまらないクレモナでした。
来年はどんな10月のクレモナになるのか今から楽しみです。

それではまた、来月「クレモナから・・・」でお会いしましょう。
松下でした。

イタリア製作者教会のブース
スロヴァキアの木材屋さん。
今年は木材屋さんの数がすごく多かったです。

 

松下 則幸